幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

しあわせなおうじ、で検索すると
いくつか本が出てくるけれど、
私にとっての「しあわせなおうじ」は
集英社、大石真 訳、監修川端康成坪田譲治・浜田廣介
昭和40年初版発行、昭和48年17版発行
(もはやアマゾンでもどこでも探すことはできないだろう)。




子どもの頃繰り返し読んだからだろうか、
私にとってはしっくりとくる。
訳し方、アレンジはとても重要、
読み聞かせをしてもこれがいちばん。


そもそも原作は100年も前のものだが、
この訳には
昭和のじだいの雰囲気が言葉、文体にほのかにただよっていて、
今の時代にはない、日本語を選び取る力を感じることができる。


なんど読んでも泣けてしまう・・・。