■2002/11/29 (金) あんよが上手!の巻

最近息子は1歳と1ヶ月を過ぎ、アンヨがとっても上手になった。
ということで、ベビーカーでのお散歩もいいのだが、今日はお天気もよかったので、近くの遊歩道を目的地まで息子と歩いていくことにする。

歩けるようになったのことがとてもうれしいのか、息子はトコトコとのめりそうになりながら必死で歩き、何歩か進んだところで必ず一度倒れて静止。
まるでヘタなスキーヤーと一緒だ。(私も含め^^;)
それどころか、まっすぐな道をジグザグに歩きまわり、遊歩道のわきのフェンスにもたれかかってみたり、くさむらに座り込んでみたり。
果ては、ママに背を向けて、まったく逆の方向へ走り出す。
新調したベビーコートのすそも、そで口も、真っ黒だ。
はぁ、帰ったらまた洗濯。
そんなことを考えながらも、ひとところにとどまって、息子を見ている私は、心底うれしいことに気付く。
…目に映るものすべてがめずらしく、興味深い時期なんだろうなあ。
急にしゃがみ込んだので、何かと思ったら、
アスファルトに埋め込まれたボルトが気になって、一生懸命指でつまんでいる。
それから、砂ぼこりをてのひらで掃いて。
好奇心のかたまりそのものである、
なんともかわいらしい生き物。

自分も昔はこうだったのかなあ。
息子を見ていて、ときどき考える。
まっすぐな道を、ジグザグに行く。
けれど、今の私は近道が好きだ。
ナビをするなら、私は必ず地図を片手に最短距離を探す。
けれども、そこに何があるのか、キョロキョロと探すのは好きだ。
最短距離を行きながら、最大の情報を得る。
そうしているつもりで、生きている。

ちっとも前に進まない1歳の息子に比べ、サンジュウになった自分が
その成長と引き換えに失ったものはなんだったのだろう。
そして、得たものは、なんだったのだろう。

私はほんとうに、どのくらいの最短距離を行きながら、どのくらいのものを手に入れているというのだろう?
…それは気の遠くなるほど昔から人々の地図を作っている、神のみぞ知る。

それでいいじゃないか。
のんびりと行こう。
息子みたいに。