明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子

明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子

太宰治、生誕100周年。
先日、ETV特集で「”斜陽”への旅」を見た。
いやあ、生々しいな…。ドキドキしてしまう…恋心。


現実が、小説になる世界。
小説のための、現実。
その中の、男と女の思惑が入り乱れる真実。


静子さんの気持ちを自分に重ねる。
心が浮遊する。
そして、平和な今がある。




太宰治カッコウイイんだよなあ…。
私のタイプ、と高校生の頃から言っていて、友達に笑われたものでした^^;。


で、大学は卒論を斜陽にして、
それはそれは恥ずかしいくらいワケのわからないシロモノで、
その卒論が、この夏自分の手元に帰ってきた。


思いがけず、お世話になったゼミの教授からのお葉書。卒業から15年経ったので、卒論を返却する、と。
太宰治100年、卒論、返却。私にとっては偶然が必然、の再会!






100年経ってその子治子さんによって明らかにされた、太宰と静子の数通の恋文。
斜陽は論じるまでもない。それがすべて。
シンプル。他人が余計な推測するまでもない。
ただ、その臆面もないわかりやすさに、ひかれる。
それが現実だということに、みんな自分を重ねてそれぞれの思いにひたる。




ひっさびさに、タイムマシンに乗ったような2時間でした。