ああ無情 (ポプラ社文庫―世界の名作文庫)

ああ無情 (ポプラ社文庫―世界の名作文庫)

少し前に話題になった『レ・ミゼラブル』の映画、
見に行きたいな。
ゆーき(小6)と一緒に読み終わりました。↑
子ども向けで、文庫1冊分くらいに短くなっているお話だったけれど、
十分味わい深くストーリーは追えたし、やっぱり泣ける部分では涙(TT)がとまらなくって、
よかったです。
次は原文をそのまま訳したものに挑戦したいな。
古いものは、青空文庫でも読めるようです。


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ピアノの楽譜を追うのは、読書に似ている。
もう決まった曲くらいしか弾かないけれど、
楽譜を見ながら弾き進めていくと
一音一音、左から右へつながっていく音が
指を伝わり、感情がうまれ
起伏を追体験して、クライマックスへ。




現実ではない、別の世界を体と頭で感じられる
芸術ってすごいなあと思う。



現実逃避、といってもいいけど
そういう時間も必要だよね。


子どもにとっても、
勉強になるから、とかそういうアプローチだけではなくって、
将来そういう時間を必要とするとしたらそれが幸せだか不幸せだかはよくわからないけれど、
(本を読む楽しみ(字を追って、その中の感動を追体験する面白さ)・ピアノを弾く技術(や目で楽譜を追いながら音が頭の中に聞こえてくる能力、音の起伏で感情を感じられる感性)などを)知っていてよかった、と思う場面があるなら、それはそれでいいんじゃないかと思う。



ピアノも新しい曲を弾こうとするのは(この年だと・・?)エネルギーがいってやる気が出ない。
けれどもとてもやさしいレベルのものを初見で弾くのも
新しい読書をしているみたいで楽しい。
読書は、何度も何度も読み込むほどの本というのも今の私にはなくて、
いちど読んで、おもしろかった、で開かずの(笑)書棚行き・・。
でも、ときどきその書棚の背表紙を見て、本を並べ替える時間が好き。
自分の頭の中の整理ができる感じがして。




似ている、と言っても
ピアノは昔から弾いている曲を何度も弾くのにもかかわらず飽きずに楽しくて、
読書は口コミとか、なんとなく面白そう、で手にとって初読の本を読むのがおもしろくて、
私にとって違うところはそこかな。
「感動する」ということが年をとるにつれて難しくなる、というのは実感できる気がしていて
でもそんなのはさみしいし、
何かに感動したとき、「まだ私は感動できる!」(笑)なんてことが新鮮だったりして。




だから、新しい曲にチャレンジして、弾けるようになって、うれしい、曲の流れを体で感じながら
追体験して感動するということをまだしたいし、
読書は、何度読んでもこの本はおもしろい、考えさせられる、座右の書、みたいなものが
今さらながらに発見できるといいな。