何者

何者

ゼツメツ少年

ゼツメツ少年

読み終えて、いろんな人のレビューも読んで、
そういえば、とよく考えたら(よく考えなくても)
どちらの作品も「想像力」という言葉が多用されていることに気づいた。
両作品ともここ1年前後の出版で、有名作家の話題作で、
図書館で予約してから○○番待ち・・・という状態でしたが
たまたま同時期に順番がまわってきて、さらっと読めてしまいました。
想像力・・・。
重松清のは
「大切なのは、想像力です」
いじめにあっている中学生の男の子が、自分を物語の中において、救いを見出そうとしている。
『何者』は
想像力があること、が重要な人格の性質である と
主人公の就活中の男の子は、自分自身が想像力がある人間かどうか
周りの人たちとの関わりの中で、自分に向かって問いかけるようになる。



想像力。
あるときは自分の逃げ道であったり
またあるときは他人を推し量る思いやりであったり



ひとことでは片付かない
誰もが「想像する」簡単な言葉でありながら、広く、深い。
ある意味では、ごまかしが効いてしまう、ような。