月曜日、
学校が代休の娘を静かに家に残して 仕事の研修のために出かける
柏駅はそんな日もいつものように混雑していて
バス停を降りたら階段のかげで なんども抱擁をくりかえしているふたりがいて ぎょ、っとしたけど知らないふりをして通りすぎる、
広いデッキの横で、「○○家 メモリイパーク」とかいた小さな看板を持って立っている人がいる、人の流れはその脇を通り抜けていく。
老いも若きも男も女も、それぞれの出で立ちで思う方角に歩いていく、そして電車に乗る
みんな同じところへ向かおうとしているようで
実は降りる場所も 心の中身もちがう
それでもいっとき、同じ電車に乗り合わせたことに
何か意味があるだろうかとふと考える
たぶん、誰もそんなことは考えていない、それでも
自分がここにいて、互いがじぶんなのだということに
思いをはせることで
何かがすくいだせそうな気がした。