2月に入り、何日か続けて夜明け前に空を見上げた。
「5惑星が並ぶ」ところを見られる、というのだ。
朝5:20ごろ〜6時前にかけて、2階の窓から外を見る。
西からゆるやかな楕円を描くように、木星、スピカ(恒星)、火星、アンタレス(恒星)、土星、金星、水星
と見えた(たぶん)。
木星は大きく、火星は赤っぽく
土星はさそり座の近くでひかえめに
金星は明けの明星としてどの星よりも明るく
水星は、東の空が明るくなってくるにつれて最大に輝く金星のななめ左下に、
とても小さいけど、キラキラとゆらめいて存在感を放っている。
我が家の2階からは東から西までわりと開けて空が見えて、街灯なども少ないから、星空観察には適しているようだ。
こんなふうに惑星がそろって見られるのは10年ぶりだという。
私たち人間は地球の上で、太陽系の惑星たちの一員として存在しているんだなあと実感できる貴重なチャンスだった。
のに、そういえば小学校理科では「惑星」についてほとんど勉強しない。
だから小学校で先生がこういうニュースに触れることは、たぶんあまりない。
加えてわざわざ寒い朝、空を見上げて星を見よう、という家庭もほぼないだろう。
もったいないことだ、ちょっとネットをたどれば
英語で「solar system」を解説する動画がたくさんでてくる。
アメリカなんかでは、これから宇宙開発に先手をうつために、
子どもの教科書に意識的に宇宙の分野を取り入れているなんて話を聞いたこともある。
今日のニュースでは重力波の研究で
日本の「かぐら」が先を越されてしまった、なんてあったけど
こういう教科書のつくりかたもそんな原因のひとつとも言えるのだろうか。
それでもこれからの子どもたち、動画をクリックひとつで見られるのだから、恵まれている。
さあ、世界のために大志を抱いて学ぼう。