■2003/08/14 (木) 「卒乳」その後

それから3日目くらいをピークに張りがおさまってきて、5日目にオッパイをしぼりきることに。
ユーの方はというと本当にいい子にしてくれて、それでもときどきめくろうとする時に「ユーはひとつオトナになるんだよね。えらいね。」
と言ってやると、納得したようにあきらめてくれる。
ただ卒乳を決めて初めて迎えた夜は、抱っこでわりとすぐに泣き疲れたように眠ってくれはしたのだけど、
ちょっと添い寝をしようとするとオッパイをもらえるのものと勘違いをして、
いつものようにとっても期待した顔ですこし笑いながらヘッヘッと胸に顔をうずめてくる時の表情を見た時には
「ゴメンね…」という気持ちで胸がいっぱいになって、もちろんオッパイ自体もイッパイだったのだけど(笑)涙が出ました。
でもそれも本当に一晩で、次の夜からはほんとうに忘れてしまったみたいによく寝てくれました。
あるママ友のお母さんが「オッパイをやめた子どもが寝るようになるのはね、起きる用がなくなるからだよ」と言っていたというのだけど、
まさにその通り。赤ちゃんの体というのはきっと本当に不思議なもので、
ある種の、たとえばお菓子を取り上げられたときの「こだわり」たるものやすさまじく、体を張って泣いて主張するほどなのに、
反してその適応能力というか、順応性は信じられないくらいで、それは「努力」ということではなく全く自然に、動物的になせる技で、
脳の一部の記憶がすっかり塗り替えられていくみたいに「おっぱいを飲む」という原始的な本能を忘れ去っていくものなんだろう、
と息子を見ていると実感するようになった。
現にあれから半月ほどしか経っていない今は、もうすっかりママが「ねえ、これなあに?」と大胆にもシャツの裾をめくり上げて
ユーに見せつけてやると、「アー、パイ〜!!」なんてちょっとはにかむような笑顔を浮かべながら、
息子は私の乳首をつまんでもてあそぶのである。そして、もうすでに、絶対に口をつけようとはしない。
そしてそれは全く努力してそうしている風ではなく、まったく本当に忘れてしまったかのように、不思議そうな顔をしているわけなのです。
…本当に、あんなにも大好きだったママのオッパイのことを!
あ〜あ、ここまで来ると、ママの方がすでに取り残されている。
ユーが喜んでママのオッパイにかじりついてきてくれたことが懐かしくてたまらない。
最後の方は、あんなに大変だ〜と愚痴をこぼしていたのにね。

■2003/08/14 (木) やっと、卒乳。

先月7月の末に、ユーは1歳と9ヶ月にしてようやく「卒乳」をした。
もう、いいかげんにそろそろかなあ…と、手持ち無沙汰になるとアクロバット的にのしかかってくる息子に対して、
潮時を決める愛人のような気持ちになっていた私(笑)は、まるで突然髪を切りたくなる時の心境と同じような気分になったある日、
ついに「その日」を決行したのであった。
 それまで、外へ出てもひょいっとママの服をめくっていたユーは、その服をめくらせてもらえないとわかると
当然のように不機嫌になって泣き出してあばれて、どうなぐさめても手のほどこしようのない時間が午前中いっぱい続いたかと思うと、
午後にはどうして自分が泣いているのだか、自分でもわからないというような雰囲気になってきて、いったんは落ち着いた。
ただ、ふとするとめくりたがる癖がついているので、久々に取り出したオンブひもでこちらは応戦することにして、
とにかくオッパイに絶対手が届くことのない背中にくくりつけておくことにした。
オンブをしていれば、案外いい子にしていてくれていてほっとしたけど、もはや11キロを超えたユーの重みにたえきれず、
ガチガチに凝ったのは肩。そして夕食の準備を終えた頃になって、両方のオッパイから染み出た液で、着ていたシャツの表がまあるく2カ所、
大きな円模様を描き出していたことにやっと気付いたのであった。両肩のみならず、両パイもガチガチだったというわけで、
その夜からユーと、そして自分自身のオッパイの痛みとの戦いが始まった。…
なんて大げさだけど、今から思うと、想像していたほどでもなくユーはおとなしく寝てくれて、ママ友の体験談でいくつか聞いたように、
夜中泣きわめかれた、なんてことは全くなかったので、ほんとうにママ思いのわが息子だった。それよりも、自分のオッパイの痛さには閉口して、
「冷えピタ」攻撃でなんとかほてりをとろうとがんばりました。でも、断乳のために食事量を減らしたのでウエストは締まり気味、
かつオッパイの方はパンパンとなると、これが未だかつてお目にかかったことのないような自分のナイスバディ。
耐え難い苦しさとの引き換えに、つかの間の歓喜=ぬか喜びだけど(笑)を味わうことができたのであった。ははは。つづく…(^^;)