「性差」

就園前の一年間を過ごしているサトカ。
9月には3歳を迎えるとあって、最近は目に見えていろいろなことが分かるようになってきた。
それで、同じくらいの年の子が集まった中のサトカを見る機会も増えてきたが、しみじみ思うのは、「女の子」ってなんて落ち着いているのでしょう…ということ。
私は2人目で気持ちに余裕があるからか、なんだか冷静にいろいろと観察してしまうのだが、「一人目の男の子を連れているお母さん」というのは、なんとみなさんピリピリしていらっしゃる。
女の子は、先生が「ではお話を聞きましょう〜」と言えば、さっと集まってきてお座り。
踊ってみせれば、同じように両手をあげたりくるりと回ったり。
とにかく、大人の言うことをちゃんと聞いて愛らしいのである。
ところが!
男の子といえば、がちゃがちゃとあちこちを走り回ったり、全然違うオモチャを手にしていたり、いつまでもぐずぐずとしていたり、まったくそれぞれで、協調性のない様子なのである。
そうそう。私もユーキのときは本当にその通りだったんだよなあ…と懐かしく思い出す。
周りの子(そんなわけで特に女の子)と比べてしまっては、どうしてうちの子は?!と私は常にピクピク、ピリピリ。
いっつもお尻を追いかけまわして叱っていた感じ。
他の子に迷惑をかけやしないかと心配だったし、そうでなければ私がのんびりとママ友たちとおしゃべりをしたいと思う時でも、母親べったりになって「あっちいこう〜」などと自己主張。まったく休まる時がない。

それが一転、サトカはなんと要領がよくて、言うことは聞くし、よく友達とも遊べるし、一人遊びももくもくとできるし、世話がない。
私は「優雅な優しいお母さん」を演出することができる、のだ。
ホホホホ〜とほほえんで、子どもをいとおしい目で見つめながら、集団の中で親子でたわむれることができる。
ああ、こんなことが私にも可能だったのね。

もちろん、兄妹を比べたり、他人と自分の子を比較したりしては良くないというのは重々承知の上。
ここで言いたいのは、「個人差」というものももちろんあるのだけど、越えることの難しい「性差」というものは、少なからず(いや大いに)あるのだなあ〜ということをこんな形で最近は実感している、ということだ。
それによって、ユーキを見る、育てる私の目も、また少しは変えることができる、かもしれない、と思ったりもする。
いや、とにかく昔ほどじゃないとは思うが、未だに相変わらず「男の子らしい」ぐずぐずや、甘えや、泣き顔やらを見せるユーキに、ときどき(年中?!)私はどうしたってキレてしまうのだ。
心の中で、あとで、「ゴメンネ〜」と思いつつ。
もっと良い対処法はなかったかなあ…と後で反省する。
親として、人として、私は人間修行が足らんなあ。
モンダイがあった時こそ、そのひとの本質が問われるのに。


しかし、「カレのコレは性差である!!」と心の中で念じていれば、「個人差」の枠を越えて、もうちょっと私は広い心を持てそうかも…?!。

それにしても、ほんと、全く問題なく「優雅なお母さん」を常に演じられれば、自分はもっと楽なのになあ〜(笑)。
男の子を△人持つと、母親の寿命が○年短くなる、といった統計上の数字を耳にしたこともあるが、いやはや、よーくわかる。
子どもに男の子を持つか、女の子を持つかで母親のパーソナリティやキャラが決まってしまうような面があるかと思うと、ついガクっとなってしまったりもするんだよね。
しかし…世の中の男の子を持つお母さん!!
あなたのホントはそうじゃないんだよね!と同情しますから、どうかいっしょにこの困難を乗り越えましょう〜(涙)。
いつか、本当に「男らしい」一人前のシャカイジンにカレを育て上げることを夢みて…!




いや、そして3人目も男のコだったら…。
「いや〜3人目はオンナだってオトコだって要領いいわよ〜」という経験者のお母さまたちのお言葉をことごとく信じましょう〜!(^^;)