しばらく前のこと。
ただいま〜、と夫が帰宅して、リビングのドアをあける。
部屋は、子どもたちが散らかし放題。
私はキッチンで野菜を切りながら、「おかえりー」と言う。
夫の顔は、一瞬くもり、小さなため息。そしてひとこと。
「車に乗って家に向かっているときはさ、
昼間は子どもたちの世話お疲れさま、弁当おいしかったよ、とか
言おうと思っているんだよ。
それで子どもってかわいいよな、とか
いろいろ考えてるんだけど、
それが部屋の扉をがちゃって開けたとたんに、ぜんぶどっか飛んでちゃうんだよな・・・。」

・・・世の中の奥さま方、それを聞いたらいったいどう思います?!
むかっとくる。
まあ、そうかもね、と思う。
反省する。


・・・
私は、なんだか笑っちゃいました。
いつも夫はいろいろと口に出して文句言うんだど、
それで私も反抗しているんだけど。


なんだか素直なひとことだなあ、と。

私も、同じだなあと思う。


ときたま、家族から離れてひとりで電車に乗ったりする。
すると、まったく同じことを思う。
そうだよね、夫にもいいとこある。
子どもも、どの子もそれぞれかわいい。
おみやげは、何にしようかな。
喜んで、くれるかな。


なのに家に帰ってまたしばらくすれば、自分の思う通りにいかなかったりしてすぐイライラしたり。


いつも、思いだそう。
そうか、夫もやさしいこと考えてるんだな。
私だって、もっと子どもに愛情見せよう。


ま、その前に夫の帰宅前に、
部屋がきちんと片づいていて、ご飯がほかほかで、
お風呂は済んでいて、いつでもどうぞ…

なーんて緊張感を少しは持たなくては…かな。やっぱし・・・。

と思いつつ、変われない、変わらないマイペースな私なのです。