子どもの頃、国語の教科書に載っていたお話でさえ、
「泣けて」心に残っているものだ。

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

小学校何年生だったろう・・・
Iくんという男の子がいて、
クラスの中で、<いちばん勉強ができな>くて、<いじめられてしまう>ような子だったのだが、
国語の時間の音読の時に、
その子が声をあげて、悲しさのあまりワーワーと泣き出した。
私はそのIくんのその時のことを、こうやって忘れずに今でも覚えている。


最後の授業 (ポプラポケット文庫)

最後の授業 (ポプラポケット文庫)

私はこれを読んで、
ほんとうにフランス語というものがこの世でいちばん美しい言語だというふうに思い込み、
大学では2外でフランス語を履修した。(笑)
それ以前に、ポプラ社の「アルセーヌ・ルパン全集」が大好きで何度も何度も読んでいて、
その中で、訳とはいえそこここで出てくるカタカナ表記のフランス語もなんとも美しいと思っていたので、
フランス語はあこがれの存在だったのだが、
とにもかくにもこのお話のフランス語の先生の、「最後の授業」への思いに心を動かされた記憶は忘れがたい。