図書館の神様 (ちくま文庫)

図書館の神様 (ちくま文庫)

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

ひと月前と、全然空気が違う。一ヶ月に一度の研修、同じところへ出かけるので、タイムスリップ。
3月半ば〜4月半ばって全く違ってしまうー
寒い→あたたかい
野草が生え、木は芽吹く。電車の顔ぶれも一新(たぶん)
中学、高校は、三分の一が入れかわってる。
フレッシュ。
身辺ががらり、チェンジのさなかは夢中でまわりを見る余裕もないけど、
だんだん落ち着いて、たった30日ほど前を思い返せば、大変だったな〜
ってみんなそうかも、と思いつつ、まわりを見ると
いろんな人生を想像してしまう。
春、また一年、心機一転がんばろう。
お彼岸の過ぎの、太陽の威力って生き物にとってすごいんだ、と思う。

あちこちドライブしていると、
ハクモクレンの花のふくらみが目につくようになりました。
春ですね。
小学校では、キャベツの苗をプランターに植え替えました。(写真1)

本来ならば、秋に畑に植えて、冬越しさせるのがよいのですが、
残っていた苗は今頃になって外に出し、育てます。
「理科」がはじまる3年生、まずは昆虫の生態やからだのつくりを調べるために、
キャベツにやってくるモンシロチョウの卵を見つけます。
が、そのモンシロチョウたち、なにも春になって自然発生するというわけではなく、
寒い冬も当然、どこかで命をつないでいるのです。
その貴重な命のひとつが、冬のあいだ、小さな幼虫の形で葉っぱにくっついているの発見していたので
大事に見守っていたのが、ある日こつぜんと見当たらなくなったので不思議に思っていました。
サナギになるなら葉っぱのどこかにぶら下がるだろうと考えていたので
あちこち探したのですが、見つからないので
死んでしまって土にまぎれてしまったかなあーなどと思っているうち、
そのことはすっかり忘れてしまっていたのですが、
昨日。
苗を9ほど、プランターに植えかえ、
苗を置いていたトレーを水道で洗おうとひっくり返した瞬間、
・・・こ、こんなところに。
トレーのはしっこのすきまに、サナギの形になって
ぴったりはりついて、じっと生きながらえていました。(写真2)

このサナギが羽化するころには、本当の春になっているでしょう。
いつチョウになるか、またしばらく観察です。

もうすぐホワイトデー
土曜日(おととい)、ピンポーン、と息子(小3)の同じクラスの男の子がやってきて、「○○ちゃんと、△△ちゃんの家どこー?」と。まだ転校してきて間もないので、わからないらしい。何かというと、バレンタインのお返しをしに行くんだそうだ。
それを聞いた息子、「げんちゃんも!」と
あわてて冷蔵庫や戸棚を物色し、「クッキーつくらなきゃ!」と。
ちょ、ちょっと、お母さんこれから出かける用事があるんだけど、お母さんいるときにしない?と提案しても、いや今から作る、ママがいなくてもできる、というので、じゃあ好きにしなさい…と3時間後。
帰宅すると、クッキーの焼けたいいにおいがするものの、台所がキレイなので不思議に思っていると、「ボウルとかもぜんぶ洗ったから」。で、テーブルの上にはちゃんとラッピングまでされたうすやきクッキーが出来上がってた。
なかなかやるな〜女子力高いぞ、末っ子次男(笑)。無事に翌日日曜日の午前中、ふたりの女の子に渡すことができたようです。(まだホワイトデー14日の、2日前でしたが…)

ひとつひとつのことが終わっていく。惜しむごとに春めいてくる。
2月から3月、3月から4月、見渡せばがらりと変わった風景の中にいるのかな。
ずーっとこのままでいたくても、いたくなくても、時間は流れている。
だけどたちどまって、じっとしていたい気分だなー、今日は。
昼休み、器楽部の子たちの感動的なファイナルコンサートも、午前、理科室実験も、楽しい一日でした。
発電の発見科学史をさかのぼる実験、6年。
ひかりとかげ、1年、プロジェクタの光で影のクイズあそびをして校庭へ。自分の影をいろいろな形で映してみたり、お友達の影ふみをしたり。
春らしい雲ひとつない青空、夏ほどの強い日差しはなくても、かげおくりもできた!「大」の字の自分の姿が、空に白く大きく見えた。

9:00に掲示、のところを30分も前に到着してしまった^^;ら、
まだ人はまばら。
でもどんどん増えていき、私(親)は後ろのほうに下がって待っていた。
そのうち誘導の係の先生?が「奥のほうに詰めてください〜」と何度かアナウンスをするほど
掲示板の前は受験生でいっぱいになり、
いよいよ定刻。
筒状にくるくる丸まっている紙を、開きながら先生方が画びょうでとめていく。
それをのぞきこむようにする受験生たち。
すでに私は息子がどこにいるのかわからなくなって、きょろきょろしてしまったのだけど
前のほうにいたのは確かだったので、じっと見ていると
くるっと振り返って人波をかきわけて、こちらに向かってくる息子を発見。
どんな表情をしているんだろう!?と注視しても、微妙な顔。わらっているのか?がっかりしているのか?
すると、こちらに気づいた息子は、口角を少しだけ上にあげたような表情で、グーの形にした左手を私に見せた。
・・・受かった!?
掲示板からたった数メートルの距離が、長かった(笑)。
「あったよ。」
とそれだけ言うと、書類の提出に急ごうとするので、
「よかったよかった!」
と背中をポンポンとたたいたら、ジーンと涙が出た。
想像していたほど、合格で大きくガッツポーズをしたり、残念な結果に泣き出してしまうような子も見かけなくて、
みんな淡々としているように見えた。
自己採点などで、おおよその結果はそれぞれに把握していたということなんだろうか。
それにしても、帰宅してネットでも発表が見られるということで開いてみると
3倍の倍率だったから受検番号はそうとう飛び飛びで並んでいて、
この中から自分の番号を探して「あった!」「ない・・」を感じるストレスはとても大きなものだったんじゃないかと思う。
じつは私自身、「合格発表を学校の掲示板で見る」という経験を、人生の中で一度もしたことがなかった(高校も大学も推薦であっさり。)ので、
今回の我が子で初体験。こういうドキドキから一転、すごく喜べたことって、たぶん生まれて初めてのことでした。
こんな気持ちを味わわせてくれてありがとう。よくがんばったね。