二世帯の「悩み」?

先日、友人に「二世帯で困ったこと、ってある?」と聞かれて、うーん、困ったことというのはないなあ、いてくれれば、それだけでありがたい、と思うことのが多いよ、と自然に口から出た私。
それは、ほんとうにそうなのだ。
子どもが一階と二階を行ったり来たり、バタバタとうるさいけど、ちょっとの間でも私の目の前から子どもたちが消えてくれる時間がある(笑)と、それだけでふーっと心が軽くなったり。
ちょっとしたものでも、機会があれば食べ物やなにやらおすそ分けしあったり、物の貸し借りができたり。
単世帯では経験できないことだ。


けれども、「いてくれるからこそ」ついもっと勝手に期待してしまう、そしてそれがかなえられないと、自分だけのイライラがつのってしまう・・・ということもある。
特に、自分の体が思うようにいかない時期、つわりとか、今みたいに体がMAXに重たくなっている時期とかだと、自分が好きに行動できにくい分、「もっとこうしてくれたら・・・」と口にも出さず期待してかなえられず、イラついてしまっていたりする。
子どもの散歩、連れていってくれたらいいのになあ(子どもふたり、自転車と三輪車に乗ったりかけっこしたりしているのを追いかけていくのは間に合わないのです・・・。声をはりあげて「ストップー!」と何度も言っていて、すごく危険でつらいのです。。。)。
一階で、TVずっと見せておいてほしくないなあ(一階で子どもがTVをずっと見ているようすの時は、私はふだんならなにげなく子どもたちを呼びにいくのです。
けど、今では「それでも一階にいてくれた方が自分が休めて助かる」などと思ってしまうと、これは自分の甘え、怠けかな・・。けど子どもには良くない・・・というジレンマにイライラしたりもして)。
お菓子とかジュースとか、晩ご飯とかも子どもがほしがったとしてもあんまり与えないでほしいなあ(ジュースは控えめにしたいのです。。。 それにハミガキや二階のご飯の都合もあるので・・)。
お風呂、入れてくれないかなあ(私、今のぼせてしまうんです)。
検診のとき、子ども預かってくれないかなあ(ゆっくり待っていられないんです・・)。・・・・。


いやいやおかあさまもおとうさまも、本当にいつも親切にしてくださるのだ。
おとうさんも、何かついでの折にはよく子どもを一緒に歩いて連れていってくれたり。
おかあさんも、「疲れていない?」とか優しい言葉をかけてくれたり、子どもをみてくれようとしたり。
とてもありがたいと思っている。


けれども、自分の両親と違うところは、私が言いたい、頼みたいときに言えない・・・ということなのだ。
要は私のわがままといえばそうかもしれないが、「ねえ、ちょっと見ててくれなーい?」とか「やってくれなーい?」ということを気軽に言えないわけだ。
義父母が「やってくださる」ときは、お二人に「やっていただける」時なのであって、なかなか「私の都合」というわけにはいかないのが実情。
ま、そりゃそうです。他人なのだから気を遣っているのでそれなりにうまくいくわけだし、玄関やお風呂は一緒とはいえ、生活スペースをきちんと分けているからこそ、私だって義父母のお世話をしなくていいわけだし。
義父母のご飯やお掃除を嫁が担当、リビングが一緒・・・なぞだったら、ぞっ。すぐにどちらが悪いというわけでなくたって険悪ムードになるだろうというのもよくわかっている。
私のほうだって、「私の好きにおつきあいさせていただいている」メリットというのをよくわかっている。



でも、自分の体が弱くなると、どーしても頼りたくなっちゃうものなのだねえ・・・。
だから、「どーしても」のときは、「すみませんけど、子どもを散歩に連れていってくれませんか?」「〜お願いできますか?」と頼みます。そうすれば、だいたい快い返事をいただけて、ほんと助かります。
それに、いつも優しい言葉をかけていただいて、ほんとにうれしいのです。
でも、おかあさまなどが何か「〜しようか?」とせっかく言ってくださる時には、私は私で「しっかり者」(?)を装いたくて、「いえ、だいしょうぶですから」などとお返事して、甘えるのもなんだかワルイからなあ、しっかり線を引いておかないと・・・などと強がったりしてしまうこともある。それに「やってくれる」というのも思いやりなのであって、本当に本心でそうしてくれるのかどうかもわからないしなあ、口だけ優しく言ってくれるのかなあーなどとも思ってみたり・・・。




いやはや、自分の親ならなあ、というのも甘えです。
自分の親だって、わがまま娘はゴメンだろう。
けど、ホントの親だからこそのありがたさって、ここへ来て身にしみるなあ。
私の母は、幼い頃に自分の母を亡くした。
母の姉(私のおば)はあるとき言っていた。
「出産の時はねえ、それこそ自分の本当の親がいてくれたらどんなによかったか、と思ったよ。
(兄夫婦が親切に面倒をみてくれたけれども)自分の親がいる人のことを、ほんとうにうらやましいなあ、と思ったよ・・・」
それは、そうだろうなあとはそれを聞いたときだって思ったけれども、今では、実感をもってその言葉がせまってくる。
どんなに優しい言葉をかけてもらって、いろいろとやってもらったとしても、自分のわがままかと思うことは言いにくい。「遠慮」がそこにはあるということだ。


出産後こそ、いったいどんな気持ちになるものかなあ・・・。
産前はまだ動いたほうがいいというから、がんばろうとも思うけど、産後はやっぱし心身ともにジュウブンに休ませてもらいたいものだなあ・・・。